美人局の典型的な事件は、女性と会ったり性行為をしたりした後で、夫や家族などを名乗る男から脅されて金銭を奪われるというケースです。

インターネットが普及していなかった時期には、風俗や飲み屋などで知り合ったりダイヤルQ2などで知り合ったりした人が美人局のターゲットにされてきましたが、最近ではSNSの普及によって、美人局のターゲットとされる人や使われる手段も変わってきています。

ですが、事件の基本的な構造に変化はありません。また、美人局の特徴のひとつとして「被害者が美人局の被害に遭っていることに気がつかない」という一面もあります。これは不倫がバレてトラブルになっている事件によく見られるケースです。

今回は、美人局のトラブルで実際に報じられた事件をもとに、どういった被害が起きているのかをご紹介します。ご自身が似たようなトラブルに遭っているのなら、もしかするとそれは美人局なのかもしれません。

また、今後美人局の被害にできるだけ遭わないよう、美人局の事件に関して目を通してみてください。

美人局の事件・事例のまとめ

出会い系アプリ→LINEという最近の傾向を反映した事件

大阪府では、過去に無料通話アプリのLINEを使った美人局事件が多発したことがありました。加害者は男女のグループで、被害男性と接触する役割を担う女性は17歳の未成年です。

出会い系アプリで知り合った男性を誘い出して待ち合わせ場所に誘導し、そこにグルとなっている男性が待ち伏せして被害者を脅すという手口でした。加害者男性は、待ち合わせ場所にやってきた男性の車に乗り込み、そのまま車内で脅迫。被害額は20万円以上にのぼっています。

車は、加害者を中に入れずに逃げ切ることができれば強力なシェルターになりますが、この事件のように中に入られてしまうと密室になってしまうため、逃げることが非常に難しくなってしまいます。

参考:続発する古典的手口「美人局」の今は「LINE」…少女と約束のはずが「殺されたいんか」と男たち登場の罠

盗撮を誘発して恐喝する新手の事件

歩道橋や駅の階段などで、隠しカメラを持ち歩いて前を歩く女性のスカートの中などを盗撮するという盗撮事件は残念ながら多いものですが、これを逆手に取った美人局事件が起きています。

こちらも大阪で起きた事件です。加害者はまたも男女のグループで、囮となる女性がミニスカートをはき、その場にいる男性が持っていた携帯カメラで盗撮したところ、グルとなっていた男性から「妻を盗撮しただろう」などと声をかけられ、脅迫されて多額の現金を支払うように要求しました。

このケースでは、被害男性が警察に相談したことが契機となって犯人が逮捕されています。

別件で、出会い系サイトで痴漢行為を行う男性を募集し、痴漢をさせた上で示談に持ち込んでお金を奪おうとした美人局のケースがありました。今回の盗撮事例では、たまたま被害男性が盗撮行為に出ており、事件の内容に若干の違いがありますが、自分が何らかの違法行為を行うことを逆手に取られているケースです。

被害者が違法行為を行っているために、脅迫されても仕方がない状況ができています。そのため、一般的に考えると美人局の被害にあっても警察に相談しにくく、その心情を利用されてしまいます。

参考:盗撮版“美人局”か、男の「出来心」誘発した21歳妻の「ミニスカ」

地方から上京してきたと装って美人局か!?昏睡強盗か!?

これはやや新しい手口として有名になった事例です。犯人は逮捕されておらず、幸い被害も出ていないために美人局事件であるという確証はありません。しかし、状況からしておそらく美人局であろうというケースです。

その内容はこうです。ターゲットとなった男性が駅前で女性から声をかけられ、親切心で女性に道案内等をしていたところ、女性から密着されたり、飲み物を渡されたりと不審な行動を受けています。男性はこの時点で怪しいと感じて女性と別れていますが、途中から人に付けられている気配を感じて駅に行き、駅員に相談。不審な男性がいるのを発見しました。

この事例では、ターゲットにされた男性が美人局と思われる女性に対していろいろと質問をしており、その返答に違和感を感じたことが被害を未然に防ぐことができた大きなポイントになっていると考えられます。

怪しいと思ったら会話や行動などを観察してできるだけ多くの情報を得るようにすること、矛盾点や違和感は「そんなこともあるのかも」と流さずに解消するようにする姿勢が重要です。

参考:【注意】秋葉原駅で発生した美人局とみられる悪質な事件について

若者向けアプリ”斎藤さん”でターゲットを捕獲

無料通話アプリといえばLINEが主流ですが、アプリにはこの他にもいろいろな無料通話アプリがあります。その中には、知っている人とつながるよりも全く知らない人同士がつながりやすいようなものも。

こういった無料アプリを使って知り合った男性に対して、美人局を働く事件が起きています。今回事件で使われたアプリは、無作為に知らない人と通話ができるという機能がありました。

こういった機能を好んで利用するのは、危機管理意識がまだ浅く、フットワークが軽い未成年や20代などの若い人が多いものですが、それらの世代と出会いたい、遊びたいと考える男性が多くアクセスしていることも容易に考えられます。

こういった若者向けのアプリなどを利用するときには、特に慎重さが求められるといっていいでしょう。

参考:少年少女が「LINE」通じて知り合った大学生を美人局で恐喝

偽アカウントで女性になりすまして美人局

美人局といえば男女が共謀して脅迫などを行うのが通例ですが、SNSなどが普及している今、男性が女性になりすましたアカウントでターゲットに接近するというトラブルも起きています。

女性になりすました偽アカウントを作成してターゲットとなる男性に接近し、親しくなった後で、女性の夫や彼氏などを装った別のアカウントからターゲット男性に接触します。そして「自分の妻をたぶらかしたな」などと言って近づき、慰謝料や示談金などを要求してくるケースです。

実際にあったケースでは、30名以上の私立高校に通う男子生徒が共謀し、被害者となる男性を脅迫していました。

参考:SNSで女性になりすますデジタル美人局 被害届が出にくい理由

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