風俗で脅されても怖がらないでください」われわれ弁護士はそのように相談者に伝えています。

なぜなら、脅迫や恐喝は、人を畏怖(怖がらせること)させて正常な判断能力を奪い、自分の思うように相手をコントロールする犯罪であるからです。

しかし、「本番強要(もしくは盗撮)で警察に被害届を出す」「家族や職場に連絡する」「それが困るなら賠償金を支払え」こんな台詞を吐かれて怯えない人がはたしているのか。

ほとんどの方が、”こんな脅迫文言を怖がるなというほうが無理がある”と思うはずです。

そこでここでは、恐怖心から状況を悪くしてしまう行動に走らないための対処法について、風俗トラブルの解決を数多く扱っている弁護士が解説していきます。

全て読み終えるのに5分ほどかかりますが、風俗で脅された時に冷静な対応がとれるようになりますのでご一読いただけたらと思います。

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脅迫罪と恐喝罪

まずそもそも、脅迫と恐喝の違いについてよく分からないという方もいると思いますので、風俗トラブルでよくある事例にあてはめて簡単に説明します。

脅迫罪

刑法222条(脅迫罪)
1.生命、身体、自由、名誉又は財産に対し害を加える旨を告知して人を脅迫した者は、2年以下の懲役又は30万円以下の罰金に処する。

簡単に言えば、人を脅して怖がらせることです。風俗における脅迫の例としては次のようなものがあります。

  • 風俗嬢が店を辞めたいと申し出たところ、「勝手なことされてムカつくから、あなたの親に風俗勤務をばらす」と店長から言われた
  • 店外デートをした客と揉め事になり、「腹がたったから、隠し撮りしておいた性行為の動画をネットにばら撒く」と言われた

このように、風俗での脅迫被害の特徴は被害者が風俗嬢であることがほとんどであるという点です。お客側が被害を受けるのは、この後に説明する「恐喝」となります

別の犯罪が成立することもある

もし上記例で、「親に風俗で働いていることをばらされたくなければ、店を辞めるな」と脅されてそれに従った場合には、強要罪が成立します。
また、「隠し撮りした動画をネットに拡散されたくなければ、今後は無償で性的サービスを行え」と脅されて従ったとすれば、強制性交等罪(旧強姦罪)が成立します。

単に脅すだけでなく、脅して義務のないことを行わせれば強要罪になり、脅して性行為にもちこめば強制性交等罪となるのです。

恐喝罪

刑法249条
1.人を恐喝して財物を交付させた者は、十年以下の懲役に処する。

人を”恐喝して”とありますが、ここでいう恐喝とは、「脅迫」と考えていただいて構いません。
つまり、人を脅迫して、財物(お金や物)を引き渡させたときに成立します。

風俗における恐喝の例としては、次のようなものがあります。

  • デリヘル等の風俗で本番行為をし、警察への被害届や勤務先への連絡をして欲しくなければ罰金を払えと脅してくる
  • 性行為の盗撮がばれ、免許証のコピーや会社の名刺を取り上げられ、大事にしたくなければ念書を書けと言われ、高額な示談金を支払う念書を無理やり書かされた
  • 男性スタッフが風俗嬢と交際しているのが店にバレて罰金の請求をされている

脅迫と恐喝の違い

脅迫と恐喝の違いは、その目的です。

脅迫は、相手を怯えさせること自体が目的であり、恐喝は、金品を得ることを目的としています。

そして、風俗店や風俗嬢が脅しの先に目的としているのは金銭ですので、お客が被害にあうのはほとんどが恐喝事案といっても過言ではないでしょう

風俗で脅迫・恐喝するときによく使われる台詞一覧

風俗で脅迫されるきっかけとしては、本番行為・盗撮・妊娠トラブルが全体の9割程度を占めています。そして、いざトラブルが起きると、まずは以下のような台詞でお客を脅してきます。

  • 「警察にレイプされたと被害届を出したら逮捕されるよ」
  • 「強姦で捕まったら勤務先や家族にもバレるし人生終わりだね」
  • 「女の子は同意してないって言っている以上、警察は犯罪扱いするよ」
  • 「本番強要されたときに性器に傷がついたみたいだから強姦致傷罪で実刑くらうね」
  • 「風俗での盗撮は迷惑防止条例違反で犯罪になるって知らなかったの?」
  • 「動画を確認するから今すぐスマホのパスワードを解除してこっちに寄越せ」
  • 「何度かうちの店に来てるみたいだけど常習だろ?正直に話すまで家に帰さないからな」
  • 「検査したら妊娠してたから中絶費用と慰謝料払ってよ」
  • 「あなた以外に本番してる人いないから間違いなくアナタの子供だから。責任とってよ」
  • 「強姦(盗撮)で逮捕されたらマスコミに実名報道されるよ?」
  • 「奥さん子供や勤務先に風俗でトラブル起こしたことが知れるけどいいの?」
  • 「会社クビになるね。人生終わったじゃん」

そして、「それが嫌なら、示談金(その他、罰金・損害賠償・慰謝料などの名目)を払え!」と脅迫してくるのが一般的な流れです。

風俗で脅迫や恐喝された時の対処法

1.慌てずに冷静に行動する

本番や盗撮など、自分にも落ち度があり、しかも柄の悪い風俗店員に威圧されて慌てない人がいるかといえば多くはないでしょう。

しかし、先述した脅し文言は、彼らがお客を怯えさせて高額な金銭を巻き上げるための定型文のようなものですので過敏に反応せずにまずは冷静に考える必要があります。

風俗での本番や盗撮は犯罪として警察に逮捕されるかで説明しているように、本番行為については、暴力を振るったり、力ずくで抑えるつける、脅して抵抗できなくするなど、よほどのレベルの言動でなければ犯罪にはなりません。

盗撮については、最近の各都道府県の迷惑防止条例の法改正により、ラブホテルやサービスルームでの盗撮も犯罪の対象とされるようになってきました。しかし、必ずしも被害届が受理されて身柄が拘束されるというわけではなく、ケースバイケースです。

妊娠トラブルに至ってはそもそも犯罪ではなく、また、妊娠していない、あるいは他の男性が父親であるといった詐欺である可能性も十分にあります。

強い語気で脅されると、本当に自分の人生が滅茶苦茶になってしまうのではないかという不安と恐怖で気が動転します。しかし状況に応じて適切な対応をとれば穏便に解決できる事例がほとんどですので、慌てずに、この後に解説する対処法を落ち着いて行うようにしてください。

2.会話は録音、または詳細を記録しておく

風俗を利用したあとに携帯に連絡があり、「今から店に来い」と言われた場合や、日を改めて話し合いをする時には、話し合いの内容を録音しておきましょう。あとから弁護士に相談する時にも証拠があったほうが解決も早いためです。

最近ではスマートフォンを利用されている方も多いと思いますが、iphoneやAndroid携帯ともに、ボイスレコーダーや電話の通話録音機能が標準で搭載されている機種が殆どでしょう。さらにAndroid携帯でしたら、電話がかかってきたら全ての通話内容を自動で録音してくれる便利なアプリもありますので、事前にインストールしておくと良いでしょう。

しかし、ラブホテルや自宅、サービスルームに男性スタッフが乗り込んできて、とてもではないが携帯を取り出して録音機能を作動させることができないような状況であれば、あとでその状況を詳しく日記などに書いておくことも有効です。万一裁判になった場合や、そうでなくとも、弁護士が交渉に入る際も、日記は恐喝や脅迫の証拠として有用に活用できるのです。

3.暴行されたら怪我の跡は撮影し、診断書を用意

もしも言葉だけでの脅迫に終わらず、殴られたり土下座をさせられたりしてけがをした時は、怪我をした部分の写真を撮っておくことも大切です。できれば病院に行き、診断書を保管しておくとなおいいでしょう。

表面上は見えない傷でも構いません。腕を引っ張られて肩が痛い、頭をはたかれた衝撃で首が少し痛むといった症状のほか、怒鳴られたり、密室でこわもての男性に長時間脅されたショックで寝付けなくなったなど、精神的なものでも構いません。

ポイントとしては、”風俗店側の行為でなんらかの身体的障害が生じた”ということを”形に残す”ことが重要です。

暴行されたことの証拠にもなりますし、後で風俗店側と示談交渉をする時に傷害罪での刑事告訴を引き合いに出して交渉を有利に運ぶ材料になります

4.警察または弁護士に対処してもらう

警察、弁護士、どちらにトラブルの対処を任せるかは状況に応じて使い分けます。

もし、本番行為をしていない(もしくは明確な同意があってした)、盗撮もしていないのに、したことにされて脅されている場合は、警察に加害者を逮捕してもらうことも視野に入れるべきです。

費用も一切かからないですし、脅迫や恐喝で被害届が受理されて捜査が開始されれば、この手の案件では比較的迅速に逮捕に踏み切ってもらえます。

ただし、もしご自身が法に触れる行為をしてしまったケースでは、警察に駆け込むことは諸刃の剣となります本番強要は強制性交等罪(旧強姦罪)、盗撮は迷惑防止条例違反として自分も逮捕されてしまう可能性があるからです。

穏便な解決を望むのであれば、弁護士を介入させて相手と示談交渉してもらう方が良いでしょう。

判断に迷うのであれば、次の二つの参考記事がとても役に立つと思いますので、読まれることをオススメします。

5.その場では絶対にお金を払わない

悪質な風俗店や女性は、利用者男性が本番行為や盗撮をしたことを利用してお金をむしり取ろうとしてきます。しかし「金を払わなければ殺す」などと直接的なことを言ってしまうと恐喝罪で告訴されてしまうため、犯罪にならないスレスレのところを狙ってきます。

「誠意を見せろ」「どうしてくれるんだ」「わかってるだろうな」など抽象的な言葉で迫り、恐怖心から男性が「お金で解決してください」「お金を払うので今回は見逃してください」などと言ってくるのを待っているのです。もしも店や女性からこのように言われても、その場でお金を払わないことが大切です。

現在進行形の請求については、弁護士が介入することで比較的容易に突っぱねることはできますが、一度支払ってしまったお金を取り返すのは時間と手間が掛かってしまいます。また、脅せばお金を出す人とラベルを貼られてしまうと、様々な理由付けで執拗に要求されるスパイラルに陥ることもありますので注意が必要です。

風俗での恐喝脅迫に関するQ&A

質問者
脅してくるのはやはり暴力団絡みですか?

弁護士
風俗業界イコールやくざが関係していて、そういったイメージを抱いている方も多いでしょうが、実際は違います。最近では脱サラをしてデリヘルを開業する人や、フロント企業ではない普通の法人が風俗経営に乗り出してきている時代です。
しかも今の時代、お客とのいざこざに暴力団を利用しただけで、暴力団対策法で処罰されます。仮に店がその手の者と繋がっていたとしても、一般人であるお客相手にヤクザトラブルは起こしてきませんのでご安心ください。

質問者
脅されて支払ったお金は取り戻すことはできますか?

弁護士
脅されて仕方なく書いてしまった念書や示談書なども民法96条の「強迫」という規定で取消すことが可能な場合もあります。取消せるケースについては、風俗トラブルを示談で解決したい人が絶対知っておくべき7つの注意点にわかりやすく解説されています。

質問者
どのような手口がありますか?

弁護士
典型的なものとしては、ガラの悪い店員が怒鳴り、正座を強要させ、謝罪文を無理やり書かせ、挙句には多額のお金を揺するといった手口です。また、それとは逆に、声のトーンを荒げることなく冷静淡々と、「警察に通報します」「逮捕されたら家族や職場にばれますよ」といった常套文句で心理的に追い詰める手口も少なくありません。恐喝罪で自分達が逮捕されるのを防ぐためです
また、悪質な手口としては、風俗嬢から誘っておいて「本番強要をされた」と手のひらを返し、強姦で告訴されたくなければお金を払えと恐喝してくるパターンもあります。

質問者
被害にあわないための事前の対策はありますか?

弁護士
利用規約を守ることが第一ですが、それでも悪徳風俗店にはめられて脅迫や恐喝被害にあうこともあるでしょう。
それに備えて、免許証や保険証、会社の名刺など、身分がわかるものはコインロッカーに預けるなど、持参しないようにしましょう。身元を知られてしまうと執拗に金銭を毟り取りにくるからです。
また、脅されたらその場で弁護士に相談できるよう、携帯電話のアドレス帳に風俗トラブルに対応できる法律事務所の電話番号を登録しておくと安心です。恐怖心から不利な内容の約束をさせられる前に弁護士に相談することで被害を食い止めることが可能です。
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