自宅に届いた郵便物を開けられた形跡がある、客に帰り道を待ち伏せされた...風俗店で働く女性の中には、ストーカー被害に悩んでいる人も少なくありません。

風俗嬢がストーカー被害に遭ってしまったらどうすればいいのか、遭わないためにはどんなことに注意すればいいのかをまとめました。

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ストーカー規制法とは?

ストーカー規制法とは、ストーカー行為を規制して、被害者の身体や自由、名誉に危害が加えられるのを防止する目的で作られた法律です。

そして、ストーカー行為とはなにかというと、「つきまとい等の行為」を反復して行うことをいいます。

では、「つきまとい等の行為」とは具体的にどんな行為なのでしょうか?そこでまずは、”つきまとい等の行為”の具体例を、風俗のお客が加害者、女の子が被害者という設定でわかりやすく紹介していきます。

風俗嬢にたいする”つきまとい等の行為”の8つの具体例

1.つきまとう、待ち伏せする、進路に立ちふさがる。自宅や、職場、学校付近で見張りをしたりそこに押しかけて来る

  • 風俗への出勤時や帰宅時を狙って、店の近くで待ち伏せしたり、家まであとをつけてきたりする
  • 自宅や、風俗以外に働いている職場、通っている学校(学生の場合)を調べあげ、周囲をうろついたり、直接そこに来る

2.行動を監視していると感じさせることを伝えたり、直接伝えてこなくても本人に伝わるような状態にする

  • メールやLINE、電話などで、「○○ちゃん、昨日は店を休んで友達とデパートで洋服を買っていたね」「今日、出勤するときに着ていたワンピース、可愛かったよ」と連絡してくる
  • 客がSNSやブログで、「デリヘル○○の××ちゃんはアイスクリームが好きで、自宅近くのコンビ二でいつも買って帰るんだよね」と書き込み、ネットで本人も知ることができる状態を作る

3.会うことや、交際すること、その他義務のないことを要求する

  • お小遣い弾むから外で会おうよと店外デートをしつくこ誘ってきたり、交際を申し込まれたが断っているのに執拗に付き合うようお願いしてくる
  • 指名するたびにプレゼントを持参し、気が引けるので断ったところ、「せっかく○○ちゃんのために買ってきたんだから」と強引にプレゼントを受け取るよう押し付けてくる

4.著しく粗野または乱暴な言動をしてくる

  • 交際の申し出がしつこいのでNG客にしたところ、「自宅割り出して家の前で待ってるから覚えておけよ」とメールが来た
  • 何度か店外デートをした客に、風俗を辞めて普通の仕事に就職が決まったので会えないと伝えたところ、「俺ら付き合ってたんじゃねーのかよ。もう会わないなら店に店外デートのことばらすぞ」と脅された

5.無言電話をかけてきたり、拒否しているのに何度も連続して電話やFAX、メールを送りつけてくる

  • 少し親しくなったお客に電話番号を教えたが、好意をもたれてしまい、風俗嬢と客以上の関係ではないと態度で示したところ深夜に無言電話がかかってくるようになった
  • メールアドレスを教えたお客が「好きだよ」と日々メールしてくるため怖くなり、これ以上メールをしないで欲しいと伝えたのにやめずに毎日送りつけてくる

6.汚物、動物の死体など不快にさせるものを送ってくる

  • 自宅に使用済みのコンドームが入った箱が送られてきた
  • 家のポストに精液が付着したティッシュが投函されていた

    7.名誉を傷つけることを伝えたり、本人に伝えなくても、伝わるようにする

    • ホスラブや爆サイなどに「ファッションヘルス○○店の、xxちゃんは~」とありもしない誹謗中傷の投稿をしていた
    • 好意があると言われたが交際を拒否した客が、SNSに悪口を書き込んでいた

    8.性的羞恥心を害することを言ったり、文書や写真を送りつけてくる

    • しつこく電話がくるので仕方なくでたら、女性なら誰でも不快に思うような卑猥な言葉を並べ立ててきた
    • ネットに性的サービスを行っている隠し撮りした動画を流出させられていた

    ストーカー行為が成立するための2つの要件

    上で、つきまとい等の行為に該当する行動を紹介しましたが、実は、この行為を行ったからといって、直ぐにストーカー規制法で犯人を処罰できるわけではありません。次の2つの要件を満たして初めて、相手の行為がストーカー行為として規制の対象となります。早速その要件をみてみましょう。

    1.ある目的をもって行われたこと

    紹介した8つの行動を、”ある目的をもって行えば”、つきまとい等の行為としてストーカー規制法の対象となります。少し面倒に思うかもしれませんが、法律の条文を確かめてみましょう。

    ストーカー規制法
    第二条 この法律において「つきまとい等」とは、特定の者に対する恋愛感情その他の好意の感情又はそれが満たされなかったことに対する怨恨の感情を充足する目的で、当該特定の者又はその配偶者、直系若しくは同居の親族その他当該特定の者と社会生活において密接な関係を有する者に対し、次の各号のいずれかに掲げる行為をすることをいう。

    まず、「次の各号のいずれかに掲げる行為」というのが、既に紹介した8つの行動です。

    そして、その行動を、「恋愛感情や好意の感情、またはその感情が満たされなかったことに対する恨みをはらすために」行えば、”つきまとい等の行為”になると条文では書いてあります。

    つまりは、お客が風俗嬢を好きになってしまって行動を起こした、或いは、フラれたので逆恨みして行動を起こしたといった場合に、”つきまとい等の行為”になるのです。

    貸したお金を取り返す目的でつきまとい等の行動を起こしたら?

    では、お客が風俗嬢にお金を貸していて、それを返してもらえないからと自宅を調べて押しかけてきたといった場合は、つきまとい等の行為になるのでしょうか?

    人の気持ちの中までは覗くことはできませんので、お客が、「貸した金を返さずに逃げ回っているから取り返しに来ただけだ」と主張すれば、恋愛感情やそれが満たされない恨みの目的ではなさそうなので、つきまとい等にならないようにも思えますね。

    しかし、実務上は、このようなケースでも警察は対応します。

    そもそも、赤の他人である風俗嬢にお金を貸す理由は、いい人だと思われたい、自分のことを好きになって欲しい、お金の貸し借りの関係があることで女の子と繋がっていられる、といった目論みがあるはずです。つまりそれは、好意を抱いているのと同様に捉えることができます。

    そして、お金を返さない=自分は利用されただけだ=フラれた・最初から異性として好かれていたわけじゃない、こういった感情から自宅に押しかける等をすれば、それはまさに、恋愛感情が満たされない恨みから引起こされた行動であると警察は判断する可能性が高いのです。

    2.反復して行われたこと

    お客の行動が、ストーカー規制法で処罰されるためには、単につきまとい等の行為をするだけではなく、それが反復して行われなければならないという決まりが法律にあります。

    ストーカー規制法第2条3項
    この法律において「ストーカー行為」とは、同一の者に対し、つきまとい等を反復してすることをいう。

    では、具体的に何回つきまとい等の行為を行えば反復になるのでしょうか。2回以上?3回以上?と思われる方もいると思いますが、じつは、法律の条文では回数についての記載は一切ありません。

    例えば、ストーカー化したお客が風俗嬢の携帯に一晩で10連続で電話をかけてきたとしても、それが反復といえるかどうかは明確ではないのです。実際に、裁判例でも、2~3回の行為でも反復が認められたケースもあれば、5~10回で認められなかったものもあります。

    これは、反復というのが、回数だけでなく、期間(いつ頃の時期からつきまとい行為が始って今に至るのか)や、間隔なども総合的に考慮して判断されているからだと考えられます。

    ですので、風俗嬢の方が”ストーカーされているかも”と気づいた時点で、日記でもメモでも構いませんので、いつ・何時何分に・どのようなことをされたのか、それをしっかりと記録しておいたほうが良いでしょう。

    後々警察に行く際に、日記やメモでも証拠として扱ってくれます。反復性が認められやすくなるよう事前の準備が必要です。

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    風俗のお客は逮捕される?

    女性がストーカー被害にあっているとして警察に対応を求めた時、警察としては、被害状況や被害者の要望に応じて2種類の対応を行います。

    まずは、ストーカー行為を行う客に対する警告です。警察にストーカー被害について相談した時、まずは警告対応から入ることが基本です。

    もう一つが、捜査や逮捕です。ストーカー被害が悪質かつ緊急で、警告の段階を超えている判断された時、警察は、ストーカー行為を行なっている男性客の捜査・逮捕に動きます。有罪となれば1年以下の懲役または100万円以下の罰金が科せられます。

    脅迫罪や強要罪に該当することも

    ストーカーの被害形態にはいろいろな種類があることを書きましたが、言動がエスカレートして「殺してやる」「今から家に行く」など、女性に害を及ぼすことを告知して恐怖の念を抱かせた場合は、脅迫罪や強要罪が成立する可能性があります(刑法222条、223条)。ストーカー行為が脅迫罪や強要罪と重複することは珍しくありません。

    風俗嬢はなぜストーカー被害に遭いやすいのか

    一般的な仕事をしている女性に比べ、風俗で働く女性はストーカー被害に遭いやすいと言われており、その被害は拡大しています。実際に、インターネットの質問サイトでも、ストーカー被害にあった女性からの数多くの相談が寄せられており、その被害内容も深刻です。

    では、なぜ彼女達はストーカーの被害に遭いやすいのでしょうか?

    客が勘違いして恋愛感情を抱きやすい

    個室で2人きりになり、性的なサービスを受けたり会話を楽しんだりする風俗というシステムでは、女性と利用客との距離が縮まりやすいのが特徴です。気に入った女性は何度も指名して時間を過ごすことができますので、女性と何度も会っていろいろな話を聞いてもらっているうちに、男性側に恋愛感情がわいてくることは珍しくありません。

    また、性風俗に限らず、キャバクラやスナックなどの水商売全般も含め、営業トークとして「あなたが来てくれると凄く嬉しいし愉しい。好きになっちゃいそう」「あなたと長くいると落ち着くし仕事ってこと忘れちゃいそう」といった言動がよく使われます。こういった台詞を真に受けたお客が、「この子は自分のことが好きなようだ。」と勘違いしてつきまとい行為に走ることもよくあります。

    その他、男性客から嫌がることをされても多くの女性は自分の身を守るために、その場では穏やかな対応をします。男性には力では勝てない上、下手に刺激して激昂されれば何をされるかわからないという危険があるからです。このような対応を「自分を受け入れてくれている」と誤解して好意を抱く男性も少なくないようです。

    弱みにつけこまれ、強く出られない

    男性客の中には脅迫をしてくる人もいます。女性の多くは、家族や知人にはその事実を隠していますが、そこがストーカーにとっては狙い目になるのです。

    性的サービスを受けた時に盗撮しておき、「会ってくれないなら家族にこの画像をばらまく」と脅してきたり、風俗で働いていることを会社にバラすと脅して来るケースもあります。また、住所を特定されて自宅や家族の写真を盗撮され、自分が近くにいて監視しているということをアピールするようなストーカーもいます。

    風俗のストーカー客への4つの対処法

    1.証拠を押さえる

    まずは女性が自分でできる対策として、風俗客からのストーカー被害の証拠を集めておきましょう。メールならファイルに保存しておく、電話は録音してデータを取っておくことが大切です。また、プレゼントや嫌がらせのための何らかの品物を送ってこられたら、それも保存しておきましょう。もしも生物(食品などのなまもの)などで保存ができない時には、写真に撮っておくなど他の方法を選びます。

    もしも暴力をふるわれたり、精神的に参ってしまって通院していたりするのであれば、傷跡の写真や診断書、領収書も証拠として保存しておきます。とにかく証拠になりそうなものは何でも残しておきましょう。のちのち、警察や弁護士に相談する時に役立ちます。

    2.お客を刺激しない

    一方的に執着してつきまとってきたり、暴言を吐いたりと悪質な行為を繰り返すお客に対し、恐怖や怒りの感情が湧くのは当然のことでしょう。

    しかし、「迷惑だからやめてほしい」「警察や店長に相談する」「二度と顔を見たくないから店に来ないで」など、お客に直接何かを伝えるのはかえって刺激してしまうので避けた方が無難です。

    お客はなんとかして関わりを持ちたいと考えており、そのために手段を選ばない状況になっています。そこで女性から働きかけがあれば「自分の行為は成功した」と思い、さらにエスカレートしかねないからです。

    3.安全な場所を選び、1人になるのを避ける

    中には、風俗嬢の自宅まで尾行してずっと監視しているなどの悪質な行為を行う人もいます。実際の相談事例では、留守中に自宅に入られていたというケースもありました。

    公共の場であってもできるだけ1人になるのは避け、帰宅したときでも家の中にいると外からわかられないように電気をつけないなど、被害が落ち着くまでの間は身を守るための対策が必要です。

    4.警察に相談する

    警察にストーカー相談をした場合は、その被害状況に応じて、警告をだすか逮捕するかといった流れになります。先に述べましたが、命や身体に害を及ぼすと思われるメールやLINEを送りつけてきたり、電話をしてきた場合には、問題が起きる前にすぐに警察に出向き、逮捕してもらうことをお勧めします

    また、継続的につきまとい行為をしていた相手と急に連絡がとれなくなった場合も注意が必要です。この場合、相手方が諦めたと思いがちですが、逆に、つきまとい以上の犯罪行為を決意した場合にも、女性との連絡をばっさりと絶つことがあります。このケースも迷わず警察に相談に行ったほうが良いでしょう。

    ただ、お客の中には、単に自分の好意を伝えているだけといった罪の意識がない者も多く、突然警察から連絡が入ることで、自分の好意が踏みにじられたと逆恨みすることも少なくありません。

    お客が逮捕されることまでを望んでいるわけではなく、店には来ない、二度と連絡を寄越さないと約束を取り付けて穏便に解決したいと考える場合には、まずは弁護士に相談してみてください。

    5.弁護士に相談する

    弁護士にストーカー被害の相談をすると、加害者に対して以下のアプローチ方法を提案されます。具体的には、弁護士から加害者である男性客に対して、電話または書面(電話番号や住所が不明な場合は一旦メールやLINEで連絡をとることもある)で警告を出します。

    警告の内容としては、今後は風俗嬢に対しての直接的な連絡や接触を禁止し、もし警告に従わなかった場合は警察に刑事告訴をする、或いは、同時に民事でも訴訟を起こして慰謝料請求するといったものです。

    すぐに警察に突き出すのではなく、一旦、相手方に退く機会を与えることで、逆恨みによる復讐の感情が湧かないように極力穏便に解決する方向に進むことができるというメリットがあります。

    ただし、男性客から「殺してやる」「帰り道には気をつけろ」等、生命や身体に危害を加えると思われる発言があった場合には、弁護士を間に入れてワンクッション置くのではなく、直ぐに警察の相談窓口に行くべきでしょう。

    当弁護士事務所では24時間年中無休で、風俗業で働いている女性のストーカー被害の無料相談を行っておりますので、自分が今どのように対応すべきか判断がつかない方はお気軽にご相談下さい。

    風俗でストーカー被害に遭わないための3つの予防法

    今の所はストーカー被害に遭ってはいないが、怪しい客がいる、風俗で働き続けるためにストーカー対策のことをしっかり知っておきたいという女性の方に向け、被害になるべく遭わないための予防法をまとめました。

    1.プライベートな情報を話さない

    ずっと穏やかで優しい客だったのに、突如豹変してストーカーになった。変化はなかったが実はつきまといをされていた。というように、一見優しくて害がなさそうな客がストーカーになることは珍しくありません

    風俗嬢と客として接触を重ねていくことで違和感に気がつくこともあるかもしれませんが、気付いた時には手遅れになっていたということのないよう、自分のプライベートな情報は誰に対しても話さないよう気をつけましょう。

    ストーカー気質を持っている男性客の中には嫉妬深い人も多く、「プライベートなことを自分には話さなかったのに、他の客には話していた」ということを逆恨みする人もいます。また、本名や自宅住所などが特定されてしまうことは非常に危険です。最終的に自分の身を守れるのは自分だけ。情報管理はしっかりと行いましょう。

    2.全ての人を警戒する

    「このお客さんは大丈夫」と安易に判断して親しくなった結果、相手が自分に執着してきてストーカーになってしまった、という女性からの被害報告もあります。

    ストーカーになりやすい風俗のお客のよくある特徴の一つとして、プレゼントを送ってきたり個人的な話をしたりとプライベートな距離を詰めたがる傾向があるのも事実です。

    そういった全ての客がストーカーになるわけではもちろんありませんが、特に最初の方は「いい人」なのか「危険な人」なのかの区別を正しくつけるのは非常に難しいものがあります。あくまで仕事として割り切り、全ての人を警戒する危機管理は大切です。

    3.店外デートをしない

    ほとんどの風俗店で禁止されている店外デートですが、ストーカーという観点から見ても店外デートは危険です。

    例えば、風俗店を離れて個人的にデートすることにより、相手に「自分が特別だ」という優越感を与え、恋愛感情を生みやすいことが挙げられます。ストーカーの発端は恋愛感情です。恋愛感情が歪んで憎しみや執着に変わり、相手に害を及ぼす行為に出てしまいます。店外デートはこの恋愛感情を生みやすいため避けましょう。

    もう一つ、店外デートは全ての顧客とするわけではなく、風俗嬢の中である程度選別して一部の顧客と行うものですが、街中で他の客と店外デートをしているところを偶然見かけ、「自分とは店外デートをしないのに他の客とはしているのか」と嫉妬心を刺激してしまう可能性があります。

    ストーカー気質のある男性の中には、店外デートを執拗に要求してくる人も少なくありません。女性としては執拗に求めてくる時点で危険を感じて断るわけですが、断られているという事実がさらに相手を刺激してしまう恐れもあります。

    また、風俗に出勤しているときはサービスに必要な物以外はバッグにいれないようにしている女性も多いとは思われますが、店外デートの時には気が抜けていて、自分の免許証や保険証などの個人情報がわかってしまうものを財布に入れたまま出かけてしまう人もいます。

    そして、ホテルで浴室やトイレに入っている間にバッグを探られてしまい、免許証などに記載された本名や住所といった個人情報を知られてしまい、それがきっかけとなりつきまとい行為が始まってしまうこともあります。いくら親しくなったお客とはいえ、プライベートで会うことのリスクをしっかりと認識しましょう。

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    風俗でのストーカー被害事例

    被害事例①:風俗で働いていたことをばらすと脅された

    ファッションヘルスで勤務している女性からの相談です。

    いつも長時間のコースで指名してくれるお客(45歳)と仲良くなり、しだいに店外で関係を持つようになったが、その後風俗を辞めて就職が決まったので、その客との関係を終わりにしたいと告げると、毎日頻繁にLINEや電話で「どうして?俺のこと好きだから店外で会ってたんじゃなかったの?」などストーカーまがいの連絡を受けた。

    もう連絡を寄こさないよう頼んだにも関わらずしつこく連絡してくるため怖くなって放置していたところ、「家族や勤務先に風俗で働いていたことをばらす」と脅され、肉体関係を強要されました。その客には携帯番号以外の情報は教えていません。

    解決に至った経緯

    興信所を使って勤務先風俗店から尾行することはもちろんのこと、携帯番号のみから住所・氏名・実家の住所・家族構成・勤務先を調べることができてしまうのが現状です。

    今回のケースは、法律的に言えば、強姦罪の成立に必要な「反抗を著しく困難ならしめる程度」の脅迫まであるとは考えにくいため、強姦罪は成立しないものの、強要罪(刑法223条)が成立します。

    また、ストーカー規正法第2条1項3号の「面会、交際その他の義務のないことを行うことを要求すること」、8号の「その名誉を害する事項を告げ、又はその知り得る状態に置くこと」が成立します。

    当弁護士事務所では、逆に客の情報を調べたところ、客には妻子がいて、21年務めている上場企業の勤務先があることが判明しました。弁護士より、そのお客の行為がストーカー規正法及び強要罪に該当する可能性があることを告げた上で、これ以上、女性に付きまとうようであれば警察に告訴状を提出すると警告を与え無事解決に至りました。

    被害事例②:もらったはずのお金を返せと客から脅迫された

    ソープランドで勤務している女性からの相談です。

    足しげく店に通って指名してくれるお客(35歳)と親しくなり、借金を抱えていることを話したところ、「口座番号を教えて。お金振り込むから」と言われ、銀行の口座番号を教えたらお金を振り込んできた。

    しかし、お金を振り込んでからというもの、お客と風俗嬢との関係を越えて恋愛感情を抱いているかのようなメールが頻繁に届くようになり、ストーカーに変貌する可能性も考え後になってNG客として勤務先のお店に伝えました。

    すると、善意でくれたと思っていたお金を返せとメールで迫ってきました。返さないなら暴力団の知り合いに頼んで取り立てると言っています。

    このお金は返さなくてはならないのでしょうか。また、お店を辞めてメールアドレスを変更すれば連絡がつかなくなるので大丈夫でしょうか。

    解決に至った経緯

    携帯番号と同じく、銀行の口座情報から住所・氏名を含めた様々な個人情報を調べる事は可能です。風俗店を辞めてもストーカー的な悪質な客であれば住所等を調べてくる可能性も否定できません。

    法律的には、金銭の貸し借りである消費貸借契約を結んでいるわけではなく、単なる贈与、もしくは不法原因給付にあたるため返済する必要はありません。そして、暴力団がバックにいることをちらつかせ金銭を要求することは恐喝罪(刑法249条)にあたります。

    今回のケースでは、暴力団絡みの可能性もある為、ストーカー化した客の周辺に暴力団関係者がいるかを調査。実際に暴力団事務所の出入りをしている者との接触がみられた為、当弁護士事務所が慎重に対応し、事無きを得ました。

    被害事例③:盗撮映像をばらまくと脅された

    人妻専門のデリヘルで勤務する女性からの相談です。

    何度か指名されて自宅に呼ばれた客から、ある日突然「この部屋には隠しカメラが複数しかけてある。今までのセックスの映像をネットや近所にばら撒かれたくなければ、今度から無料で俺のセックスに付き合え」と客から脅迫されています。

    店長に相談してお客に電話をしてもらい、今後デリヘル店を利用できないことと、女性本人へのメール・電話・LINE等全ての接触を禁止すると警告を出してもらいました。お客が言う盗撮映像が本当に存在するかの確認はとれないため、映像の回収には至りませんでした。

    しかし、その後、私の携帯に非通知で無言電話が鳴るようになり怖くなって携帯番号を変えたのですが、どのように調べたのか一人暮らしのマンションの郵便受けに使用済みの避妊具やティッシュが投げ入れられたことがあり、怖くなって警察に相談に行きました。

    警察は今回のケースはストーカー規正法に該当するので口頭警告を出すことはできると言っておりましたが、お客に逆恨みされて性行為の映像をネットに流されたり、ストーカー行為が悪化することを恐れて当法律事務所の弁護士に相談に来ました。

    解決に至った経緯

    このようなケースでは、個人が識別できる状態の性行為の画像や動画をインターネットに流される事が最も心配です。winnyやshareといったファイル共有ソフトを使ってネットワークに流出させてしまえば、回収が全く不可能になってしまうからです。

    警察がすぐに逮捕して映像の没収をしてくれれば良いのですが、ストーカー規正法は基本的には「口頭警告」という警察から加害者への電話での警告から始めます。下手に動いて、「警察にチクリやがった」と客を逆上させてしまえば、一生、自分の性行為の映像がインターネットの世界に広がり取返しがつかない状況に陥ります。

    当弁護士事務所では、徹底的に犯罪の証拠収集と相手の個人情報を調べ上げ、インターネット上に映像の流出をされる前に弁護士により映像の回収と今後2度と女性に接触しない旨の書面を書かせました。

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    弁護士と話したことがないので緊張する…相談だけだと申し訳ない…とお考えの方は心配不要です。

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