美人局トラブルが増加している背景にインターネットの普及があるのは周知の事実ですが、それに伴い、美人局に遭うきっかけとなる出会いの場も大きく様変わりしました。また、それに伴い美人局の手口も巧妙かつ悪質化してきました。

美人局は、被害者男性に女性と性行為をさせてから加害者男性(夫)が登場し、因縁をつけて高額な金銭を脅しとる流れの手口が一般的です。しかし、最近では、このシンプルかつ王道な手口だけではなく、その手口はより巧妙に進化を遂げ、中には自分が美人局の被害にあったことすら気づかないことすらあります。

ここでは、古典的なものから最新のものまで、美人局の手口を8つ紹介します。被害を予防する意味でも、もしかしたら自分が被害にあったのかもしれないと感じている人が確認するためにも知っておいて損はないでしょう。

美人局の8つの手口

美人局の手口はあなたが考えるより多様化が進んでいます。一見すると被害者本人も気がつかないようなケースが増えており、今回の記事ではそんな多様化した美人局の手口を8つご紹介します。事前に知っておくことで被害を防げることもありますので、是非参考にしてください。

手口その1:典型的な美人局

出会い系サイトで知り合った、女性と意気投合してそのまま性行為を行います。証拠を抑えておき、女の子の知人の男性に後で呼び出してもらい「人の女に手を出しやがって」などと因縁をつけ、暴行を加えるもしくは脅すなどして現金を脅し取ろうとするケースなどが一般的な美人局のケースです。

大抵の手口は男性発信で女性を利用して美人局を行うケースが多いとされていていますが、その動機などは「美人局をすれば簡単にお金を恐喝できる。被害者が訴えることもできない」などと仲間内ですでに、美人局を行っている人物から情報を得て拡散しています。

手口その2:「お金を持っている」「気が弱そう」などをチェックして相手によって変える

この手口は後出しじゃんけん的なところがあり、例えば相手がお金を持っていそうだとか、気が弱そうな場合は美人局を行い、お金を持っていなさそう、または脅しても効果がなさそうな相手には美人局を行わない。相手によって美人局をするかどうかを柔軟に判断して犯行に及ぶケースのことです。

例えば女の子をナンパして最初は全然ノリノリでイチャイチャデートしながら楽しく過ごしていて、その間に個人情報を必要以上に聞き出してきます。「どこに住んでるのか?」や「SNSはやってる?」や「どこに勤めてるの?出身大学は?」「家族は?彼女は?」など自分に気があるそぶりを見せて個人情報を細かく聞き出します。

男性側としては「自分に興味を持ってくれている」と勘違いをして、なんのためらいもなく話してしまいまうことに加えて、自分から声をかけて遊んでいるのでまさか美人局に会うなどとは思わないわけです。そして女性がこの男性は美人局を行っても大丈だと判断したら、急に携帯やスマホいじり始めて、たいして水分もとってないのにトイレばっかり行くなどの行為が目立つようになります。

その聞き出した情報をメッセージや、トイレ行って電話したりして美人局を実行に移す男性に教えているのです。遊んでいる2人は、その後ホテルに向かうのですが、女性は特に嫌がる素振りや抵抗もないので、ここまで来るとなんの疑いもない男性は有頂天になります。アルコールが入っているなら尚更です。

その間に美人局を実行に移す男性は女性からの情報をゲットしてホテルの近くまで行き、部屋に突入するタイミングを伺いながらスタンバイします。そしてホテルに2人で入る写真は証拠として残すことができるので、写真も撮影されてしまいます。そして性行為が終わった後で、美人局を実行する男性が出て来て「俺の女に何手出してるの?」や「この子実は17歳って知ってた?」などと言って金銭を請求されてしまうことになります。

さらに遊んでいる段階で聞き出した本名や勤め先SNSなどの個人情報がだだ漏れな上、ホテルに入っていく写真まで撮影されているとなると、脅す側としてはこれ以上ない材料が揃っている訳ですから、脅しやすくなるのは明白です。

このケースの恐ろしいところは、気が強そうだったり揉めるとややこしそうな人、脅しても効果がなさそうな人物には美人局を仕掛けないので、そこを見極めてから犯行に移すところです。本人の性格や会社勤めかどうか家族、妻がいるかなどが大きく関わってくるので、十分に気をつけましょう。

手口その3:遊んでいただけなのに脅される

これも気の弱い男性やお金を持っていそうな男性を狙う手口なのですが、一緒にご飯を食べに行ったり、バーに行って遊んでいただけで金銭を脅し取られるという手口もあります。

このパターンでは、ホテルにも入っていなければ性行為も行っておらず、任意で男性と女性が遊んでいるだけなので本来であればなんの問題もないのですが、彼氏や夫を名乗る男性があとで現れ、「人の女に手を出しやがって!どうしてくれるんだ?」と凄んできます。

端的に言えば、「だから何?」と突き返せば済む話ですが、気の弱い男性は強面の相手の恫喝に抵抗できずに要求されるがままに金銭を支払ってしまうこともあるのです。

また、女性と二人で会っているツーショット写真を隠し撮りされ、それをネタに、「奥さんにばらすよ?」と強請ってくる美人局の手口もあります。性行為はしていないとはいえ、女性と二人で仲良さげにしている姿を妻に見せられればどういう展開になるのか想像し、已む無く相手の要求に従う人もいるのです。

手口その4:アプリを使用して一度会って信用させてから美人局を行う

基本的な手口は一緒なのですが、一度会ってデートなどをして信用を作ってから美人局を行うケースというのは、なかなか美人局だと判断がつかないので被害に遭い易いです。

最初はLINEのIDやSNSのIDを交換するマッチングアプリを使用して女の子と知り合います。たわいもないメッセージから始まって連絡を取り始めてから1週間ほど経ち、ある程度仲良くなった頃、一緒に遊ぶ約束をしました。そして当日デートをして不審な点は何もなく普通に遊びに行ったり食事をしたりした後で、ホテルに行って性行為を行いました。

この日は美人局であるかのような事は何もなく、お互いに帰宅します。この時点でSNSアプリのIDを交換して連絡を取り始めてから、遊ぶまで1週間かかっています。通常美人局は多くの場合無駄なことはせずに、ホテルに直接行くパターンがありきなので、ある程度美人局の知識や手口を知っているような人でも、一般人だと思ってしまうことは仕方がありません。

男性からすると普通にデートをしてしかもホテルにまで行ったと言う1度目に遊んだ時の経験から、「次遊んでもいける」と女性に小まめに連絡をとったりして深入りするようになります。

そして2回目に遊ぶ約束をした時女性から待ち合わせ場所を指定されます。もしこの場所を指定する行為が1回目に遊ぶ時、それも連絡を取り始めて間もなければ警戒するはずなのですが、ここに至るまでの一連の流れがあるので、全く警戒をする事なく男性はその場所に行ってしまうのです。

そうして待ち合わせ場所には複数の男性が待ち構えていて、無理やり車に詰め込まれ1回目に遊びに行った時にホテルに入ったこと理由に金銭を脅されたと言う手口があります。

手口その5:ぼったくりの店に連れて行かれる。

ネットなどで知り合った女性から飲みに誘われて悪い気がする男性はあまりいないでしょう。酔った流れでそのままホテルへ…と想像を膨らませる人の方が多いのではないでしょうか。

そして女性に誘われるがままに着いて行った先がぼったくりの店というのが従来の手口でした。もちろん、女性とその店は共犯者です。

しかし、初めて会った女性にいきなり店を指定されて警戒する男性も少なくありません。女性は男性をぼったくり店に連れてくるのが仕事ですので、警戒した男性がその店には行かないと言い出せば、これまで男性とメールやLINEなどでやり取りした時間が全て無駄になります。

そこで、男性の警戒心を解くために編み出されたのが、「2軒目にぼったくり店に連れて行く」という手口です。

1軒目は男性に選ばせ、そこで男性が酔うまで一緒に飲み、「もう1軒行こうよ。次は私が決めて良い?」と誘ってきます。そして、この1軒目の飲みの場では、さも男性に好意を寄せているかのような雰囲気を醸し出し、このままの流れでいけばホテルに連れ込むことができるのではと思わせぶりな態度をとっておきます。

これにより男性は舞い上がってしまい、この後に彼女とセックスできるのであればという下心から2軒目の飲みの誘いにも応じやすくなるのです。

結果、ぼったくりの店から目が飛び出るような会計を請求されて初めて酔いが覚めるのですが、料金設定などの話を入店時にちゃんと説明したと店側の男性に言われても、酔っていたがためにはっきりとした記憶がなく、強く反論できないといった事態に陥ります。もちろんこれも女性と店は計算ずくです。

仮にその場で支払を拒絶すると、皆さんもご存知の通り、ガラの悪い雰囲気の店員から恫喝されるといった典型的な美人局的なパターンが待っているのです。

手口その6:女性だけで美人局を行い脅しにインターネットを使う

美人局は必ずと言っていいほど、男性が後で出てきて脅すと言う手法にになっている手口が多いですが、女性だけで美人局を行うケースもあります。男性が出てこないのならなんとかなりそうと思うかも知れませんが、女性だけで行う場合は力技で脅すのではなく、インターネットを利用して相手の立場を危うくする脅し方をしてきます。

今はほとんどの人がSNSをやっているので、フェイスブックやツイッターなどの情報を聞き出しておいて、そこを突いてくるのです。フェイスブックやツイッターにはリアルな友人が多く追加されてたりしますし、中には家族が含まれている事もあるでしょう。

2人で映った写真を撮影しておいて脅しの時にそれをチラつかせます。その中にホテルのベットなどで撮影した写真があった時にはもう最悪です「インターネット上やあなたのSNSの友人にばら撒くわよ?」と言った感じで脅されます。

写真はデータなので一度写真として残ってしまうと、スマートフォンだけでなくどこに保存されているかを完全には把握できないので、全てを消去すると言うのは中々大変です。ある意味この手口は暴力などよりも厄介かもしれません。

手口その7:土地勘がないので道案内してほしいと頼まれる

「地方から出てきて道が分からない」と女性から言われたらほとんどの男性は、良心とほんの少しの下心でほっとく事ができないと思います。その男性の気持ちを利用した道案内による美人局もあります。道案内をお願いされて素直に道案内をしていると、なぜか妙に女性がくっついてきます。

男性はこの時点で不信感を抱いていたのですが、道案内のお礼にと言ってジュースを手渡されました。しかし男性はこの時点で何かが怪しいと思いジュースには手をつけなかったのですが、なぜ飲まないのか問い詰められて男性はその場から逃げ出しました。

その後で男性二人組に付けられている事に気がつき、男性は駅員に相談すると不審な2組がこちらの様子を伺っていることを確認しています。もしお礼にと渡された飲み物に睡眠薬などが入っていたらと考えると、とても恐ろく事件にもなりかねない手口です。またこれまでの美人局の事件に関してはこちらの記事に詳しく書いてあります。→「美人局 事件」

手口その8:高額ではなく少額を要求してくる

美人局の過去のケースから被害額を調べてみると大体の場合が10万円を超える金額を要求しているものが多く、さらには100万円を請求された後でさらにもう100万円を請求してくるなど被害総額が大きいことが多いです。この事を最初に頭に置いておいてもし相手が「今すぐ5万円払え」と恐喝してきた場合はどうでしょうか?おそらく実際その場面になると、ほとんどの人がこう思う筈です。

「この金額で済むのであれば払ってしまった方が良いのではないか?」この心理を利用して出来れば支払いたくない金額ではあるが、払って面倒ごとに巻き込まれないならすんなり払える金額を提示してきます。その結果として要求の応じるケースも多く、またこの手口の場合表沙汰にはならないので、発覚しない場合がほとんどです。

まとめ

まずこれらの手口を踏まえて美人局の被害に遭わない為のポイントを箇条書きでお伝えします。

  • 完全に信用できるまでは個人情報を明かさない(SNSも含む)
  • 女性が頻繁にスマホや外部と連絡をとっている場合は注意
  • 不審な点があればすぐに帰る
  • 相手の指定する場所には行かない

個人情報を明かすと言うことは脅されることを前提に考えた場合とても恐ろしいことです。必要以上に個人情報を聞いてくる場合などは注意が必要であると言えます。

また頻繁に電話などで外部と連絡を取っている場合は疑うようにして少しでも怪しいと思った場合は、適当に理由をつけて帰ることが一番のポイントではないかと思います。女性から「行きたい場所がある」や待ち合わせ場所の明らかな指定があった場合こちらからも一度その他の場所に行きたいと提案をしてみるのも効果的です。

女性と会うことは悪いことではないのですが、こういった被害が減らないのも事実です。なので今回のような様々な美人局の手口を最初に把握しておくことで、被害に会うことを未然に防ぐことができます。こういった被害にあって人生を棒に振ってしまわないためにも、普段から心構えが必要です。

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