夫からモラハラを受け続け、離婚を考え始めたとき、多くの人が何から始めたら良いか悩んでしまうものです。モラハラは離婚原因として認められ始めてはいるものの、DVなどのようにわかりやすいものではないため、モラハラ夫が離婚に反対したときは、離婚を成立させるのが大変なものでもあります。

今回は、夫からのモラハラ被害に悩む妻が離婚を考えるとき、準備として知っておきたい知識や具体的な進め方について解説します。

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まずは、夫の行為がモラハラにあたるかどうかをチェック

モラハラは態度や言葉による精神的な暴力といわれています。DVとは違ってなかなか被害が形になって表れないため、自分がモラハラの被害を受けているのか判断しにくいのです。まずは、夫からこんな言動を受けていないかをチェックしてみてください。もしも当てはまるものが多い場合は、モラハラを受けている可能性があります。

  • 「グズ」や「バカ」など、人格を否定する言動を投げられる
  • 何かあったときにはすぐに自分のせいにされ、責められる。説教が数時間に及ぶことも
  • 自分の行動に対して夫からひどく干渉され、自由な行動ができていない
  • 自分は無力で一人では何もできないと思い込んでいる(夫から常にそう言われ続けている)
  • 夫は自分以外の人に対しては人当たりがよく、「良い旦那さん」だと思われている
  • 夫が帰宅すると動悸がする。夫に対する恐怖が常軌を逸している

もしこのようなことが当てはまるのであれば、モラハラを受けている可能性が高いといえます。自分ではなかなか判断しにくいという場合は、カウンセリング機関に相談するなど、専門家に相談してみてください。辛いときには、一人で抱え込まないことが肝要です。

具体的に離婚を進めるための準備

夫からモラハラを受けており、もう精神的にも限界だ、というとき、離婚を考えるのは間違った選択ではありません。まずは自分の身を守らなければなりませんから、モラハラ夫とは距離をとり、できるだけ接触しないことが重要です。

離婚を決意したのなら、できるだけ早く離婚が成立できればよいのですが、なかなかそれは難しいかもしれません。モラハラ夫との離婚は多くの場合、夫側が離婚に同意せず、長期戦になるからです。
ただ、離婚のための準備ならすぐに取りかかれます。離婚を具体的に考え始めたのなら、離婚に向けて準備を始めましょう。具体的な準備についてご紹介します。

別居する

モラハラ夫と離婚しようと決めたなら、まずは別居することで物理的に距離を取ることを選択肢に入れましょう。別居には、2つのメリットがあります。

モラハラの被害を受けずに済む

物理的に離れることにより、夫からモラハラをされることがなくなります。モラハラは人格を否定する非常にたちが悪いもの。継続的にモラハラを受け続けることによって、「ダメな人間」「一人では生きていけない」「自分はバカだから夫の言うことを聞くしかない」など、自分で自分のことを洗脳してしまうのです。

モラハラの洗脳を解くためにも、別居をすることはとても有益なことです。

離婚しやすくなる

もしもモラハラ夫が、話し合いで離婚に応じてくれれば問題ありません。ですが、モラハラ夫が離婚を拒否して話し合いができないときには、離婚調停、裁判離婚に進むことになります。裁判離婚では、法律上の離婚原因があるかどうかが争点となります。単に「気に入らないから」「嫌いだから」というような理由では離婚が認められません。

法律上の離婚原因として、以下の5つが定められています。

一 配偶者に不貞な行為があったとき。
二 配偶者から悪意で遺棄されたとき。
三 配偶者の生死が三年以上明らかでないとき。
四 配偶者が強度の精神病にかかり、回復の見込みがないとき。
五 その他婚姻を継続し難い重大な事由があるとき。

このうち、モラハラによる離婚は「五 その他婚姻を継続し難い重大な事由があるとき」に当てはまれば成立することになります。そして別居しているという事実は、婚姻を継続しがたい重大な事由を判断するときに考慮されることになるのです。
別居期間が長ければ長いほど、「夫婦関係を継続しがたい事由」と見なされやすくなります。

モラハラの証拠を集める

話し合いでは離婚が難しいとき、調停や裁判になるとお話ししました。調停や裁判では、夫婦当事者だけでなく、調停委員や裁判官などの第三者が登場します。そして、その第三者が「この状況では、離婚が相当だ」と判断することが、離婚に向けては必要になってきます。

自分はモラハラの被害を受けていたのだ、ということを裁判官や調停委員に対して主張するときに必要なのが、客観的な証拠です。特に裁判の場合は、証拠がなければ、裁判官は事実を判断することができません。

また、弁護士にモラハラのことで相談に行ったときにもまず言われるのが「証拠はありますか?」という質問です。モラハラの証拠がなければ、弁護士を味方にすることも難しいのです。離婚準備にあたり、モラハラの証拠を集めることはとても重要です。

例えば、モラハラの言動を録音したものやモラハラの被害を記録した日記などが証拠に当たります。具体的にどのような証拠を集めればいいのかについては、「」の記事を参照してください。

周りにモラハラの被害を理解してもらい、味方につける

モラハラ夫との離婚を進めていくとき、両親や義両親、同僚や会社の上司などを自分の味方につけることができれば、離婚するときのストレスもかなり軽減できます。モラハラ夫は二面性があり、たいていは妻以外の人間には紳士的に接しているので、周囲は「妻が勝手に離婚と騒ぎ出した」とか、「旦那さんがかわいそう」という受け止め方をすることがあります。

そうなれば、「離婚について考え直したら?」「もっと大人になりなさいよ」などと、妻に対してたしなめる人も出てきてしまうかもしれません。周囲に誤解をされて離婚の邪魔をされないよう、離婚準備の1つとして、周りの人にモラハラを受けているということを理解してもらう働きかけもしておきたいところです。

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離婚準備で押さえておきたい注意点

モラハラ夫と離婚するとき、準備段階で注意しておきたいことをまとめました。

夫に離婚の意思を気づかれないようにする

モラハラ夫はプライドが高く、妻のことを同等とは見ていません。自分がいないと何もできない、力のないものとして見ています。そんな妻から離婚を切り出されたとしたら、夫は激昂し、妻に対してさらにモラハラの言動が強まることは容易に想像できます。

また、二面性があり外面がよいため、夫婦円満であることを周囲にもアピールしておきたいと考えるのがモラハラ夫です。自分が離婚されるなどということはあってはならないことなので、どうやっても離婚を阻止しようと邪魔をしてくる可能性があります。

「俺も悪かった」と泣き落としに出てくる可能性もありますし、子供がいる場合には「そんなに別れたいならおまえひとりで出て行け」と、自分だけ追い出される可能性もあります。周囲に「妻が勝手に離婚と騒いでいる」と吹聴され、妻が加害者に仕立て上げられるかもしれません。

離婚する準備が整い、離婚後の生活の見通しが立つまでは、夫に離婚の意思を気づかれないようにすることがポイントです。

長期戦になることを覚悟する

先ほどもお伝えしたとおり、モラハラ夫は基本的に離婚を拒絶します。スムーズに話し合いで離婚が成立することはほとんどありません。話し合いで解決しない場合は調停離婚、調停でも解決しなければ裁判で離婚について争うことになりますが、そうすると数ヶ月や1年という期間ではなかなか最終的な離婚には至らず、場合によっては何年もかかってしまうこともあります。

離婚までの道のりが長期になればなるほど、精神的にもストレスがたまってしまいます。最初の頃は「絶対に離婚する」と強い決意で臨んでいても、なかなか話が進まず、何度も裁判所に足を運んだりしているうちに「こんなに大変なら、離婚しなくてもいいかも…」と弱気になってしまうこともあるでしょう。

しかし、ここで折れてしまったら、それこそモラハラ夫の思うつぼです。モラハラ夫は一生このことで、妻に対して優位に立ち続け、ことあるごとに、離婚しようとしたことを責めてくるでしょう。妻としても、離婚を諦めてしまうとそれが挫折経験になってしまいます。とにかく長期戦は覚悟して、絶対に離婚するという意志を持ち続けることが大事です。

一人で闘わず、弁護士などの専門家を味方につける

モラハラ夫との離婚は、多くの場合長期戦になります。その間、モラハラ夫から嫌がらせを受けたり、泣き落としを受けたり、いろいろな接触がくることが予想されます。

モラハラ夫は基本的に、コミュニケーションが取れません。自分が絶対的に正しいと思っているので、歩み寄りもできません。それに接触すれば、またモラハラを受けてしまうおそれがあります。

弁護士は自分の代理人として夫と交渉してくれますから、弁護士に依頼すればモラハラ夫と接触する必要もなくなります。手を変え品を変えてモラハラ夫が離婚を阻止しようとしてくることが考えられますが、1人でなんとか対応しようとせず、必要に応じて弁護士などの専門家に相談しながら離婚準備を進めて行ってください。

夫が周りを味方につける可能性を覚悟する

二面性のあるモラハラ夫は、一見優しく問題のない夫に見えるもの。離婚調停の場では、調停委員が夫の味方につく可能性もあります。そうすると、逆に妻の方が「やり直すことも考えてみて」と周りに説得されたり、妻が悪者に仕立て上げられたりということも考えられます。

離婚準備の段階で、周囲から離婚に関する理解が得られないかもしれないという覚悟をしておくことで、対策を立てることができます。このとき、まずはモラハラの証拠を集めて客観的にモラハラの被害を主張できるようにしておくことが大事です。

離婚後の生活の見通しを立てる

モラハラ夫との離婚は揉めて長期戦になることが予想されるため、離婚がゴールになりがちです。ですが、大切なのは離婚後の自分の生活です。離婚後に経済的に自立をして生きていけるよう、離婚準備の段階で離婚後の生活についても準備を進めておかなければなりません。

離婚後の生活の見通しが立たなければ、モラハラ夫から「どうせ離婚しても1人じゃ生きていけないぞ」とか「おまえの勝手で子供を路頭に迷わせるのか」といった暴言を吐かれたときに、「夫の言う通りかも」といって思わぬダメージを受けてしまいかねません。

離婚するために、準備段階で知っておきたい知識

モラハラ夫との離婚を有利に進めるためにも、離婚に関して必要な知識を入れておきましょう。

離婚までの手順

まずは、離婚の手順です。離婚するときには、協議離婚、調停離婚、裁判離婚という主に3つの手順があります。協議離婚は当事者同士で話し合って離婚を決めるもので、モラハラ夫が離婚に同意してくれれば、協議離婚が成立することになります。

しかしこれまでにもお伝えしたとおり、モラハラ夫はほとんど離婚に同意することはありません。協議離婚が無理な場合は、調停離婚に移ります。調停離婚は裁判所で調停委員や裁判官を交えて、離婚について話し合う制度です。

調停離婚も、本質は話し合いです。ですから、夫が同意しなければ調停不成立となってしまいます。モラハラ夫の場合、調停にすら出席しないケースもあるため、調停で離婚が成立することも多くはありません。

最後が裁判離婚です。これは話し合いではなく、「離婚が相当かどうか」を裁判によって決める手続きです。これが離婚手続きの順序になります。ちなみに、どうせ裁判になるのなら最初から裁判にすればいいんじゃないか、と考える方もいるかもしれません。

しかし、離婚に関しては「調停前置主義」という制度が設けられており、裁判の前には調停をしなければならないとされています。そのため、最初から裁判で離婚を争うことはできないのです。

離婚するときに相手に請求できるお金について知っておく

夫婦でいる間に得た財産は夫婦共有となるため、離婚するときには共有の財産を分けなければなりません。これが財産分与です。このほか、夫の方が収入が高い場合には、年金分割や慰謝料、未成年の子供がいる場合は養育費なども相手方に請求できることになります。

離婚時にかかるお金について知っておく

離婚するときには、相手に請求できるお金もありますが、払わなければならないお金も少なくありません。離婚の準備にあたって、必要となるお金の内訳は知っておきたいところです。

最たるものが弁護士費用でしょう。モラハラ夫との離婚は裁判まで発展することを視野に入れて進めた方がよいですが、そうなると弁護士費用も捻出しなければなりません。

このほかにも、別居するときの引っ越し費用、家を借りる場合は敷金などの初期費用もかかります。子供が別居によって転校する場合は、転校先の入学金や制服など、転校にかかる費用も忘れてはいけません。

まとめ

モラハラ夫と離婚するにあたって、準備段階で押さえておきたい知識や具体的な準備についてご紹介しました。モラハラ夫との離婚は相当なエネルギーを消費します。長期戦も覚悟の上で闘わなければなりません。
1人で抱え込まず、弁護士とタッグを組んで離婚に向けて進んでいきましょう。

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