児童買春が発覚する経緯とは?~逮捕後の流れも事例形式で解説

盗撮や痴漢などと異なり、児童買春では行為を行った直後に警察に発覚することは稀で、多くの場合は児童買春から一定期間経った後に発覚します。

この記事ではどういう経緯で警察に発覚するのか、発覚から逮捕まではどのような流れになるのか具体事例を用いながら解説します。

日本一気軽に弁護士に相談しましょう
  • 全国どこからでも24時間年中無休でメールや電話での相談ができます。
  • ご相談は無料です。ご質問のみでも気兼ねなくご連絡ください。
  • 逮捕の防止・早期釈放・起訴猶予・不起訴・執行猶予の獲得を得意としております。
  • 迅速且つ全力で弁護士が依頼者を守ります。

児童買春が発覚する経緯

児童買春は後日発覚するケースが圧倒的に多く、発覚する経緯は様々です。

児童買春の発覚の特徴

児童買春は、相手方児童(18歳未満の者(男女を問わない))の同意のもとに性交等を行っているわけですから、その場で児童自身から警察に通報される(発覚する)ということは通常考え難いです。

また、児童買春の現場は密室ですから、第三者に現場を目撃されて警察に通報されるということも考え難いです。つまり、児童買春はその場で発覚するというよりかは、児童買春から一定期間を置いて後日発覚する、というケースが圧倒的に多いのが特徴です。

もっとも、児童買春が発覚するか否か、児童買春から発覚までどれくらいの期間を要するのかはケースバイケースです。そもそも運よく児童買春が発覚しないケースもあれば、はやくて数日後、数週間後、遅くて数か月後・数年後に発覚する、というケースもあります。

児童買春が発覚する経緯は様々

児童買春が発覚する経緯は以下のとおり様々です。

警察のサイバーパトロールから

サイト、SNSでの児童と思われる者による援助交際を募る書き込みが見つかった場合は「当該児童に対する補導→LINEなどで児童買春のやり取りが残っていればそれをチェック→やり取りの相手を特定」という流れから発覚することが考えられます。

また、児童ポルノに当たる写真、動画をインターネット上にアップしていた場合は、パソコンのIPアドレス、アクセスログなどからサイト管理者、利用者が特定され、管理者・利用者に対する捜査から児童買春が発覚するということも考えられます。

児童に対する補導から

先ほども少し触れた「児童に対する補導」が直接の端緒となって発覚することも考えられます。

もっとも、児童買春のやり取りはすべてネット上で行われることから、補導と言っても従来から行われてきた「街頭補導」ではなく、平成25年から導入された警察による「サイバー補導」により発覚する場合もあります。サイバー補導は、警察官が援助交際の相手方になりすまして児童とやり取りを続け、実際にあって児童を補導するというものです。

児童、保護者の警察への相談から

児童の不審な行動を心配した保護者が児童を追及したところ、児童が援助交際をしていた事実を認めます。そして、保護者が児童とともに警察に相談に行くという場合です。児童のLINEやSNSなどに援助交際に関するやり取りがあり、犯人特定につながる痕跡がある場合は発覚する可能性があります(「児童買春で逮捕されるまでの流れ」で具体事例を用いてご紹介します)。

職務質問から

ホテルから児童と一緒に出てきた際に、ホテル周辺を巡回中の警察官から職務質問を受けるという場合です。

警察は児童買春事案摘発のため、定期的にホテル周辺を巡回しています。児童とホテルから出てきた以上、やはり児童買春を行ったのではないかと疑われても仕方ないでしょう。その後、児童が警察官に援助交際したことを認めれば、そのまま警察署に同行を求められ逮捕、という事態も考えられます。

違法業者の摘発から

違法業者が風営法違反などで摘発され、顧客リストなどが押収された場合で、その業者を通じて児童買春を行っていた場合はその顧客リストなどから芋づる式に児童買春が発覚するということが考えられます。実際、過去には「JKビジネス」や「JKリフレ」を営んでいた業者の摘発を端緒に、児童買春を行った方が次々と摘発されるというケースがありました。

別件捜査から

たとえば、まったく異なる罪で逮捕されても押収されたスマートフォンなどに児童買春の形跡が残されていれば児童買春が発覚する場合があります。また、被害児童の場合も同様のことがいえ、別の児童買春の件などで補導、取調べを受けた際、スマートフォンなどにそれとは別の児童買春の形跡が残されていたという場合は発覚してしまう可能性があります。

児童買春で逮捕されるまでの流れ

繰り返しになりますが、児童買春ではその場で警察に通報されたり、第三者に目撃されるなどして現行犯逮捕されるというケースは稀です、むしろ、児童買春から一定期間を経たある日、突然警察官の訪問を受けるなどして通常逮捕(裁判官から発布を受けた逮捕状による逮捕)されるというケースが圧倒的に多いです。

では、発覚から逮捕までどういう流れとなるのか具体例を使って確認していきましょう。

登場人物と事案の概要

※人物、ストーリーともフィクションです。

登場人物

山田太郎さん・・・被疑者(児童買春を行った人)。会社員。真面目で実直な性格。39歳。妻・子供1人(3歳)と同居。

山田香さん・・・太郎の妻。

太田由香さん・・・被害者(児童買春を受けた人)。有名進学校高に通う17歳の高校2年生。知人がパパ活していることを知って2か月ほど前から自身もパパ活を始める。パパ活アプリ上のニックネームは「サキ」。

太田登紀子さん・・・太田由香さんの母親。専業主婦。夫、娘との3人暮らし。

警察官A・・・横浜警察署少年課の警部補。捜索、逮捕など捜査現場の指揮を執る。

事案の概要

山田さんは女子高生と出会い、あわよくば性交できないかと思いパパ活アプリをダウンロードします。山田さんはパパ活アプリ内で登録名「サキ」なる人物と意気投合しやり取りを続ける中、「サキ」から援助交際を求められたことからこれを承諾しました。

山田さんは念のため相手の年齢や性交がOKなのか尋ねたところ、「17歳」、「1回、5万円でOK」と言われたことからサキと会うことにしました。そして、山田さんは約束時の日時(令和元年11月4日午後5時頃)、場所(横浜市内)でサキ(=太田由香さん)と落ち合いホテルに行きました。そして、山田さんはホテルの個室に入りサキに約束通り5万円を手渡し、サキと性交しました。

発覚から逮捕されるまでの流れ

母 登紀子

登紀子
「由香、最近学校、塾での成績が落ちているわよ。」「それでは希望の大学に行けないよ。しっかり勉強しなさい。」

娘 由香

由香
「わかってるよ。いちいちうるさいね~。」

母 登紀子

登紀子
「あとね。お母さん、一つ気になることがあるの。」

娘 由香

由香
「何よ?」

母 登紀子

登紀子
「最近、学校や塾からの帰りがやたらと遅いよね。」「何してるの?」

娘 由香

由香
「何してるって、勉強してるに決まってるじゃない。成績は上がることもあれば落ちることもあるの!」

母 登紀子

登紀子
「お父さんもお母さんも最近のあなたの行動を不審に思っているの。」「ちょっと、スマートフォン見せなさい。」

娘 由香

由香
「嫌だよ。別に怪しいことはしてないよ~。」

母 登紀子

登紀子
「じゃ、いいじゃない。見せなさいよ。」「でないと由香のスマフォの契約解除しちゃうよ。いいの?」

娘 由香

由香
「・・・・・。」
(母にスマートフォンを手渡し、ロックを解除する。)

母 登紀子

登紀子
(スマートフォンのアプリなどを確認しながら)
「ちょっと由香!この「パパ活」って何よ!?」

娘 由香

由香
「ごめんさない、お母さん・・・。」「内緒にしていてごめんなさい。」「いつかは辞めたいと思ってお母さんに相談しようと思っていたのだけど、周りの友達もやっていて、話に付いていけずに仲間外れにされたくなくて続けてたの。ごめんさない(泣)。」

母 登紀子

登紀子
「とにかく何をしたのか正直にお母さんに話して。」

娘 由香

由香
由香「うん・・・。」
(事案の概要のことなどを正直に話す。)

母 登紀子

登紀子
(そして数日後・・・)
「由香。正直に話してくれてありがとう。この件はお父さんとも相談したけど、お父さんも正義感の強い人だし、やっぱり警察にきちんと相談した方がいいということになったよ。」「明日、警察に相談しに行こう。」

娘 由香

由香
「うん・・・。」
(由香、登紀子、警察に相談後、警察の勧めで被害届を提出)

 

男 山田山田
(それから約1か月後の令和元年12月16日午前7時。山田宅の玄関ベルが鳴る(ピンポーン))
(こんな朝早くから誰の訪問かと面倒くさそうに)
「はーい、誰ですか?」

警察官A

警察官A
「すみません。横浜警察署の者です。玄関ドアを開けていただけませんか?」
※捜索、逮捕は突然やってきます。

男 山田

山田
(玄関ドアを開ける)
「は、はい。なんのご用件で?」

警察官A

警察官A
(警察官A、B、Cの3名が立っている)
警察官A「私は、横浜警察署少年課の田中と言います。」「山田太郎さん、でお間違いないですね?」

男 山田

山田
「は、はい、間違いありません。」

警察官A

警察官A
(山田宅の捜索差押許可状(令状)を呈示しながら)
「実はあなたにこんな令状が出ているのです。」
※捜索差押許可状=強制的に物を探し、押収する(物の権利をはく奪する)ことができる裁判官の許可状

男 山田

山田
「児童買春・・・・??」

警察官A

警察官A
「身に覚えは?」

男 山田

山田
「さぁ・・・」
(身に覚えはあるものの、「警察」「令状」「児童買春」にかなり動揺している。)

警察官A

警察官A
「とにかく、このように裁判官から許可状が出ていることから今からあなたの自宅を捜索します。」
(警察官A、B、Cが山田さん宅へ上がり込む)
(この様子を見て子供の幼稚園への送迎の準備をしていた山田の妻である香は何が起きているのかわからず茫然としている。)

警察官B

警察官B
(警察官Bがパソコンを発見し)
「これは誰のパソコンですか?」

男 山田

山田
「私のパソコンです。」

警察官B

警察官B
「事件に関連するものと思料されるので押収します。」「スマートフォンはどこにありますか?」

男 山田

山田
「ここです。」
(警察官にスマートフォンを差し出す)

警察官B

警察官B
「これも押収しますね。」

男 山田

山田
「はい・・・・。」

警察官A

警察官A
(警察官Cから警察官Aに「他に差し押さえるべきものはありません。」との報告が入る。)
※捜索差押は短くて数十分、長くて数時間、数日に渡ることがあります。
「サキという名前に見覚えは?」

男 山田

山田
「あります。」

警察官A

警察官A
「ホテルに行ったことは?」

男 山田

山田
「あります。」

警察官A

警察官A
「サキにホテルで現金を渡してサキと性交しましたね?」

男 山田

山田
「間違いありません。」

警察官A

警察官A
(山田に押収品目録(捜査機関が押収した押収品のリストで、捜索差押終了後、被疑者に交付することが義務付けられているもの)を交付する。)
「これから我々と一緒に警察にきてもらいます。」

男 山田

山田
「香。職場には「急用で数日間休むと職場に連絡してくれ。」「それと弁護士に接見にきてもらうよう、ここに電話してくれ。」
(山田さんは予め弁護士に相談していたようです。)

妻 香

香「分かりました。」
※欠勤扱いとならないよう、職場には一報入れておくべきです。なお、逮捕されたこと自体が解雇事由に当たることは通常ありませんが、連続無断欠勤は解雇事由に当たる可能性があります。

警察官A

警察官A
(山田さんは田中、警察官Cに挟まれながら)
「では、こちらに乗っていただけますか。」
(パトカーの後部座席の中央に乗るよう促される。

男 山田

山田
「はい。」

警察官A

警察官A
(警察官Aが逮捕状を取り出し、逮捕事実を山田さんに示しながら読み上げる。)
「被疑者は、令和元年11月4日午後6時頃、横浜市内のホテルにおいて、太田由香(当時17歳)が当時18歳未満の児童であることを知りながら、同児童に対し現金5万円を渡した上、同児童に対し性交したものである。」
(このとき山田さんははじめて「サキ」=太田由香だと知る)

警察官A

警察官A
田中「この事実で逮捕します。」「両手を出して。」
(田中が手錠を取り出し、山田さんの両手にかける。同時に警察官Cが「午前7時32分です。」と言う。)
※被疑者の名誉や家族に与える心理的影響に配意して、第三者の目の届かないところで手錠がはめられます。(山田さん宅から横浜警察署まで約30分、車内は沈黙に包まれる)
(横浜警察署到着後、取調室で警察官の弁解録取の手続きを受ける)
(その後、所持品検査、健康チェックを受けて横浜警察署内の留置場内に収容される。)
日本一気軽に弁護士に相談しましょう
  • 全国どこからでも24時間年中無休でメールや電話での相談ができます。
  • ご相談は無料です。ご質問のみでも気兼ねなくご連絡ください。
  • 逮捕の防止・早期釈放・起訴猶予・不起訴・執行猶予の獲得を得意としております。
  • 迅速且つ全力で弁護士が依頼者を守ります。
法律問題・トラブルで悩んでいる方は弁護士に無料で相談しましょう

全国対応で24時間、弁護士による法律問題・トラブルの無料相談を受け付けております。

弁護士と話したことがないので緊張する…相談だけだと申し訳ない…とお考えの方は心配不要です。

当法律事務所では、ご相談=ご依頼とは考えておりません。弁護士に解決方法だけでもまずは聞いてみてはいかがでしょうか。

ご相談のみで問題が解決する方も多くおられますので、日本一気軽に相談できる法律事務所にメールまたはお電話でご連絡ください。